銀行で忘れ物

三井住友銀行にて入金などという全く慣れない操作を行なったところ、
帰りは明細だけを大事に持って帰ってきていた。
つまり、カードを忘れた。
ATMは賢く出来ているようで、忘れられたことが確定したカードをすぐに食べてしまうらしいのである。
三井住友銀行で立っているおじさんに「カードを忘れたの」と言ったら、3分くらいでカードが戻ってきた。
「お客さま、X万円入金されましたね。」
確かにそうだが、そんなでかい声でいうことはないであろう。

ああ、あれは十年前だろうか、大和銀行我孫子支店で3万円をおろした私は、
帰りは明細とカードだけを大事に持って帰ってきていた。
つまり、現金を忘れた。
しかも、それに気付いたのは銀行から電話がかかってきてからである。
銀行員話によると、
ATMは賢く出来ているようで、忘れられたことが確定した現金をすぐに食べてしまうらしいのである。
食べてくれたのはいいのだが、食べられた現金を取り戻すには、預金がある銀行の口座がある支店まで行かねばならないという。
私は大和銀行我孫子支店で三和銀行梅田支店のカードを使って金をおろしたので、
梅田まで取りに行く羽目となった。

某社の給与は、どんなへき地に住んでいる社員でも、ある銀行の渋谷方面の支店に振り込まれるという話を聞いたことがある。
大阪などの地方都市において、私と同じミスを犯した場合、渋谷方面に金をとりに行かなくてはならないことが予想され、大変なことである。
でも、まあ、それは、それで。おろした金は忘れず持ち帰れば済む話ではないか。