間違い

午前中、まじめに仕事をしていた山犬君が知らないオジサンに話しかけられた。
オジサンは一気にたくさんしゃべった。
オジサンはしばらくして一列後ろの人と間違えて話しかけていたことに気づいて、恥ずかしそうに去っていった。
山犬君は間違えられていることにすぐに気づいたのだが、それを言い出すタイミングがなかなか見つからず困ったそうである。


19歳のころアパートで寝ていたら電話がかかってきた。
はい、と眠そうにでると、「あ、高橋?明日の飲み会ロケット広場に6時に集合っていうことで。吉田にもゆうといて」と電話の男は一気に言った。
私は「うん。わかった。」と言って電話を切った。
「俺は高橋ではない!!」、と説明するのが面倒だったのだ。


相手を確認してから話すくらいの余裕が必要だ。
と思う。