ボツ原稿その三:健康について考えてみる

知り合いの成人女性と便の話になると、多くの場合、便秘あるいは便秘気味で悩んでいるという話になり、なんかいい改善策はないかしら、と相談される。自慢ではないが、私は今まで一度しか便秘になったことがなく、それ以外は快適な便通を楽しんでいる男なので、若干エラそうに改善案を指南したりする。たいてい、酒を毎日飲みなさい軽度の下痢を引き起こさせるのです、と自信を持って提案するのだが、よく考えてみれば、この健康志向の時代に毎日酒を飲むのはアル中ぐらいなものであり、妊婦には実行不能なので、もっとマシなことを言ったほうがいいような気がしてきた。
それで思いついたのが、寒いところから暖かい場所にでよう、というものである。
金属探知機の動作検証を零下30度で行うというバイトをしたことがある。その検証が終わって気温28度の場所に出てしばらくすると全員がトイレに向かった。という衝撃的な経験からそれを思いついたのだが、60度近い気温差を一般家庭で実現させることは困難である。
以上のことから結論を導き出すとすれば、便通について悩みがある場合は専門医に相談しろ、ということになる。