意味は何か

先日短編小説みたいなものを書いたら、意味がわからん、何が言いたいのかわからん、といった抗議が殺到とまではいかないまでも、チョロっとあった。手の動くままに書いたものに対して意味を求められても困るわ。言いたいことや伝えたいことなどあるわけもない。わが国の国語教師は「作者の言いたいことはなにか」が口癖になっており、小さいころからそれを聞かされてきた我々は何か読むと意味とか主張を見つけようとしてしまうのであろう。大変エラそうな言い方で申し訳ないのだが、そいういった習慣は改めなくてはならないような気がする。坂口安吾の快作「風博士」などを意味を求めて読んだら、きっと楽しめないであろう、タコ博士はハゲでそれをカツラで隠蔽しているひどいヤツだ!というのが主張だと読むことができるのかもしれないが、そんなことを読み取って楽しいのであろうか。いや楽しくない。若干論点がずれてきたような気がするが、まとめとしては、まあ、楽しくいきましょうよ。