指毛

わたしの左手の人差し指には指毛がほとんどない。
他の指にはそれなりに生えているのに、である。
今朝確認したところ、人差し指には4本しか生えていない。
中学のころ友人のケンちゃんに抜かれたのだ。
全校集会みたいなのが毎週あって、教師たちの話があまりにもくだらないので、ヒマつぶしにケンちゃんはわたしの指毛を抜いて遊んでいたのだった。
なぜ人差し指にこだわったのかはよくわからないが、そこが最も濃かったのだろう。


ケンちゃんとわたしは高校時代にいくつかの歌を共作したのだが、最後のころの歌に「君の指に恋してる」というのがある。
こんな歌詞だった。

笑わないで聞いてよ  マイハニー
君の指に恋してるー
笑わないで聞いてよ  マイハニー
アイラブユアフィンガー
君の指に恋してる 君の指に恋してる
アイラブユアフィンガー マイハニー 
バレンタイン バレンタイン バレンタイン


マイハニーって何なのさ!というのと、最後に「バレンタイン」が出てくるのが不可解でよい。
マイハニーが出てきたので、甘いものを想起し、チョコレートだと直接的なので「バレンタイン」にしたと思われる。
今でも時々歌ってしまう。